上司との距離

 会社勤めをする以上、直属の上司との関係は良好に越したことなない。というより、出世を望むならば必須とも言える。

 だが、上に立つ人間というのは、一部の例外を除いては、曲者(くせ者)が多い。

 本項では、曲者上司対策を考えていきたい。

 彼らとの関係は、「常に適切な距離を保つ」ことに尽きる。要するに「事務的な対応」をし続けろということだ。

 もちろん、挨拶や仕事上の会話は積極的にする必要がある。彼らは、自分が「ナメられた」「軽く見られている」ことに非常に敏感だからだ。

 これらのことを続け、職場内で良好な関係を構築する一方、決してプライベートな付き合いはしてはならない。

 彼らはとても自己中心的な人物だ。彼らは他人を「自分の利益のための道具」と見ている。彼らに「こいつは利用できる。」と思わせたら、非常に厄介なことになる。

 そう思わせないためにも、「常に適切な距離を保つ」ことは重要となる。

 私が思うに、「一度縮まった距離を、相手に不快に思われないよう徐々に離す」のは大変であり、特に上司と部下という特別関係内では、事実上不可能である。

 このあたりを説明するのは非常に難しいが、上司からの評価を上げるために仲良くするよりは、純粋に自己の能力を高め、仕事のできる人間になるよう努力するほうがシンプルであり、健康な生き方であると思う。

 ただし、プライベートで絡んではいけないと述べたが、ゴルフは例外規定として考えていいのではないか。これについてはいつか説明します。

 次回は、仲良くなりすぎた曲者上司との被害例を交えて説明したい。