小さな巨人

 いよいよ次回は最終回。私の大好きなドラマ「半沢直樹」には及ばないものの、なかなか面白い。

 「敵は味方のふりをする」はとってもいい言葉だと思うんだが、巷ではそんなに話題になっていない気がする。

 でも、実生活ではこの言葉を常に意識するようになった。なにより、自分がそうだから。自分で書いていて男らしくないと思うが、場合によっては、敵から情報収集するために「味方のふり」をして聞き出すことがあるのだ。

 まあ、社会は社内も社外も情報戦だから、ある程度仕方ないかとは思うが、とにかく、誰が敵で誰が味方かよく考えて行動しようと思う。

 それにしても、香川照之はいい仕事をする。ちょっとカブいている気もするが、あの演技は真似をしたくなる。

 彼がいつから有名になったかはよく分からないが、20年前は全然目立つ俳優ではなかった。彼はボクシングオタクで、当時、彼はボクシング専門誌に記事を載せていたから、私は知っていた。彼は東大卒というのも目を引いた。私には学がないので、東大なんか難しさが想像もできないので、とても尊敬する。

 彼が現在、ボクシング中継でゲストで出ているが、そこらの番宣目的の芸能人とは全く違うのは強調しておきたい。彼は本物のボクシングオタクだ。

 しかし、私は単純なのか、ドラマの犯人?が全く分からない。見ていてドキドキして仕方ない。予想できないのだ。普通、ドラマにはある程度の方程式みたいなのがあると思うんだが、2時間ドラマ(何とか殺人事件)ならなんとなく分かるものの、こういう連続ドラマは全く先が読めない。

 まあ、これはこれで幸せなことか。コスパ?がいいみたいな。

  とにかく、この「小さな巨人」を見ていると、「正義は勝つ」というのが通じないのは、現実社会に合わせたか。いつまでも水戸黄門のように「これにて一件落着」とはなかなかならないから。現実社会は。

 明らかに間違っていることでも、組織のなかでは通じないのはよくある話で。でも、そのなかで必死に自分の正義と折り合いをつけていくか。あっさり呑まれるか。程度にもよるが、ある程度は策を巡らし何とか理想に向けて努力するが、形勢判断も大事。絶対に「勝てない喧嘩」はしても自己満足でしかないので、私はしない。

 仕方ない。またの機会を待つ。自信も大事だが、自分の力を過信しないで客観視する力も重要かなと。

 とにかく、来週の最終回が楽しみです。