佐藤琢磨 インデイ500優勝

 本当に信じられない。まさかの快挙。よくやった!

 F1でのシートを2008年で喪失し、その後、2010年からアメリカのインデイカー・シリーズに参戦していた。日本人として初のポールボジション(予選1位)と優勝は記録していたが、まさかのインデイ500という大舞台でやってくれた。

 彼については、賛否両論あり、非常に評価が難しいが、私は大好きだ。しかし、彼は予選がいいときに結構何かミス(クラッシュ)を犯すことが多く、今回も予選4位と好調であったものの、いや、だからかもしれないが、決勝にはさほど期待はしていなかった。

 彼は、CMや対談等で見せる知的な話し方・考え方から想像できない走りをする。つまり、ガンガン攻めるのだ。たとえ、たまにクラッシュしたとしても。

 「もったいない。」と思う走りもしばしば。「おとなしく走っていれば、上位入賞間違いないのに」と思わずにはいられないレースが多かった。彼は、「さらに上。優勝を!」目指して無理してしまうんだな。

 もちろん、彼には優秀な実績もある。先のインデイでの実績に加え、イギリスF3王者、マカオF3優勝、F1表彰台(3位)、弱小チームであるスーパーアグリF1チームでの入賞、などなど。

 しかし、彼には、「もったいない」と思わせるレースが多いのだ。そもそも遅い奴には期待もしないから、彼が速い証明でもあるのだが。

 彼は、実はカーレースを始める19歳以前の話が凄いのだが、ここではとても語り切れないので割愛します。

 彼には、自分の夢を追うひたむきさがある。一生懸命な人に対しては、応援したくなるものだ。

 私が嫌いな人間は、「ひたむきな自分に酔ってる人」だ。真剣なフリして、実は自分を観てくれているギャラリーを必要としてる。実に醜い。

 琢磨には、それがない。だから、多くの人が祝福し応援するのだ。

 ちなみに、この記事のカテゴリーは「F1」だ。どうしても、私は彼を「F1」というくくりで話したい。彼のF1時代には熱狂させられたから。

 最後に、実はインデイ500は生で見ていた。直前にCS契約して。優勝だったときは5月29日月曜日朝6時前。アクセス稼ぐにはもってこいの事件だ。書く時間もあった。とりあえず、軽く書けば、一見のアクセスは期待できる。

 が、やめた。彼の快挙に比べ、自分のセコさときたら。急に自分の考えがくだらなくなって、書くのやめた。

 まあ、それだけのことなんだが、あんまり計算高く行動するのはやめようと思った。琢磨はやはり、人を感動させ、人を動かす力があるね。おめでとう!