帰省ラッシュ

 先程、帰省について書いたので、どうしても書きたいことを。

 このGWをはじめ、連休には必ず報道される帰省ラッシュ。自分も該当するという人もいれば、関係ない人というもいるだろう。

 私は関係ある人である。妻の実家が東北なので、この類の報道には敏感である。

 この前、知人が、「よくニュースで渋滞30キロとかやってるけど、バカじゃないのか。よくやるよ。」と 言っていた。彼は妻の地元に住んでいる人であり、その地元で産まれ育った人なので、帰省ラッシュとは無縁である。

 だが、そんなに簡単に他人の行動をバカにしてよいものか。

 帰省ラッシュに巻き込まれても、巻き込まれるとわかっていても、帰らなくてはいけない理由があるから、苦労しても帰るのだ。

 平日は休めないから、暦通りの休みでしか休めない。地元に残している親に会いに行きたい、孫を親に見せたい、等理由はいろいろであるが、とにかく、渋滞しても帰る理由が人それぞれにあるのだ。

 もちろん、自分もそう。だから、彼の発言にはむかついた。

 ただ、そうは言っても、「もしかしたら、俺は彼の言った通りバカじゃないか?」という思いは捨てきれなかった。やはり、地元で就職し、その地元の娘と結婚していたら、こんな帰省ラッシュなんて巻き込まれなかったのでは?と。

 しかし、俺はバカじゃないと思える事件があった。嫁の親戚に、よく帰省していることを話したら、その人は、「そうだよな。若い頃は孫の顔見せに親のとこ帰るよな。子供小さいときは仕方ないな。」と笑顔で言ってくれたのである。

 私は、自分の行動が正当化された気がして、凄く嬉しかった。普通の会話のなかでの話なので、おそらく彼は覚えていないが、先に話した知人とは大違いである。

 ちなみに、この親戚のおじさんは、大企業の重役を勤め上げたひとかどの人物であり、最初に登場した知人は、まあその逆な感じである。

 やはり、他人の背景にある事情も汲み取れない人間は、大成しないと思った事件である。なんか、まとまってないけど、いいか。